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無料公開講座のご案内[2024.12.13]
2024年12月15日(日)に、
第4回日本公認心理師協会学術集会千葉大会が開催されます。
この学術集会は、【安全・安心な社会をめざして】との大会テーマのもと、
安全・安心にかかわる様々なプログラムから学びを深めることができる、心理職や対人援助職を対象とした学術集会となります。
プログラムの中には、申し込み不要で、どなたでも無料で視聴することができる『市民公開講座』『特別企画』がありますので、ご紹介したいと思います。
■『市民公開講座』
テーマ「禅とマインドフルネスですこやかな心を育む」
講師 川野 泰周 氏
*メンタルケアに役立つ、マインドフルネスについてお話を聞くことができます。
■『特別企画』
テーマ「災害の後の心の守り方」
講師 下園 壮太 氏
*もしも災害に遭った時に、自分の心にどういったことが起こるのか、
その仕組みと対処、自分の心を守るためのコツについてお話を聞くことができます。
詳しくは下記のURLをご覧ください。
■https://procomu.jp/jacpp2024/public.html
配信期間は、2024年12月15日(日)~2025年1月14日(火)となっております。
ぜひご視聴ください。
ほっと心を落ち着けたいときに~深呼吸~[2024.10.24]
毎日の生活でイライラしたりドキドキしたりすることはたくさんありますよね。今回ご紹介するのは、そういった気持ちを落ち着かるための呼吸法「深呼吸」についてのお話しです。
自律神経という言葉は聞いたことがあるでしょうか?自律神経には、交感神経と副交感神経があります。交感神経は、私たちの活動時間に働く神経で、心身を活動に導き、副交感神経は、体がリラックスしている時に働く神経で、心身の休息を導く作用があります。ストレスや緊張が強まると、交換神経が高まり興奮し、夜になっても鎮静しないと、副交感神経がうまく働かずに眠れない、といった症状が現れます。
この副交感神経の作用を高めるのに効果的なものが「深呼吸」です。副交感神経を高めることは、リラックス効果もありますので、夜眠れない時だけでなく、緊張感が高まった時やストレスがたまった時に行うと、気持ちを落ち着かせることもできる優れものです。
何より深呼吸のメリットは、場所を選ばすにできること。自分の好きなタイミングでできることです。日常の空いた時間や、寝たいのにイライラが収まらないと感じた時や、眠りにくいと感じた時などに、いつもの呼吸を「深呼吸」に変えてみるのはいかがでしょうか。
※深呼吸をする時のポイント
- 背筋はスッと伸ばす。肩はストンと落とす。
- 鼻から吸ったり、吐いたりする。
- 息を吐く時は、吸うときよりもできるだけ長い時間をかけて、ゆっくりと吐き出す。
- お腹に手を当て、息を吐くとお腹が凹むのを手で感じながら、ゆっくりと吐き出す。
ほっと気持ちを落ち着けて、穏やかな気持ちでお過ごし下さい。
ふくしま復興情報ポータルサイトのご紹介[2024.8.30]
「ふくしまの復興の今」を配信している福島県公式ポータルサイトをご紹介します。
『ふくしま復興情報ポータルサイト』は、ふくしまの復興に関わる様々な情報にふれることができるサイトです。
ポータルサイトを開いてみると、福島県復興シンボルキャラクターの「キビタン」と、ふくしまを応援するキャラクター「ベコ太郎」が登場し、かわいらしさを添えています。
◆『ふくしま復興情報ポータルサイト』 はこちらから↓↓
https://www.pref.fukushima.lg.jp/site/portal/
ポータルサイトの中で紹介されている『10の疑問から学ぶふくしま復興のあゆみ』は、復興に関する10の疑問について、図や写真などを使って、わかりやすく解説した資料です。
2024年7月に内容が更新され、2011年3月11日に福島県でどんなことがあったのか、そして、今はどのくらい復興が進んでいるのか、10の疑問を通して、「キビタン」と「ベコ太郎」が、一つひとつわかりやすく説明してくれています。
◆『10の疑問から学ぶふくしま復興のあゆみ(2024年7月22日発行)』 はこちらから↓↓
https://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/644820.pdf
8月21日は福島県民の日。
少しでも、ふるさとへ思いを巡らせる機会になりましたら幸いです。
災害時における関り方のヒント
~心理的応急処置(サイコロジカル・ファーストエイド)を参考にして~
[2024.2.29]
東日本大震災以降も、日本も全国でも多くの災害が起こっています。
災害が起こって、大変な思いをしている人がいて、“どう話しかけたら良いか”“何を言われたら受け入れにくいのか”、伝える側も戸惑ってしまう。最近そういったことを耳にすることが増えました。
その人を大切に思って接したいのに、ひとりひとり体験や考え方が違うから難しい…。正解はないのですから悩んでしまいますね。
ただ、この“ひとりひとり体験や考え方が違う”という点を大切のするのが、災害や緊急時、心がショックを受けている時期における関わり方の、最も重要なポイントにもなります。
世界保健機関WHOが災害や紛争が起こった時の心の応急処置として「サイコロジカル・ファーストエイド(心理的応急処置)」というガイドラインをまとめています。
この中に、「言ってはならないこと、してはならないこと」という項目があります。
“ひとりひとり体験や考え方が違う”ということをまず頭に置いて、こちらを参考に、関わり方を考えてみるのはいかがでしょうか。
言ってはならないこと、してはならないこと(WHO版PFAより一部抜粋)
- 無理に話をさせてはなりません
- 相手の話をさえぎったり、急がせてはなりません(たとえば腕時計を見たり、早口でしゃべるなど)
- 被災者がしたことや、しなかったこと、あるいは感じていることについて、価値判断をしてはなりません「そんなふうに思ってはいけませんよ」などとは言ってはならない。
- できない約束や、うわべだけの気休めを言ってはなりません
- 相手の問題を全部解決しなければならないかのように考えたり、行動してはなりません
- 自分のことは自分でできるという強さや自尊心を弱めてはなりません
- 誰かについて否定的な言業で話してはなりません。(「頭がどうかしている」「めちゃくちゃ」などの言葉を使わない)
この項目で大切なのは、
💛相手を尊重する
💛その人の持っている力や出来ることをサポートする
💛否定的な態度で関わらない
そうして自然な心の回復を支えることです。
大切な人の心が回復することを願って。
出典)心理的応急処置(サイコロジカル・ファーストエイド)
寒い時期は日光に当たるように心がけましょう[2023.12.7]
日増しに冬の寒さが感じられるようになってきました。
寒くなると、つい外に出るのが億劫になったり、気分がふさぎこんだりするように感じられることもあるかもしれません。
寒い時期こそ、意識的に太陽、お日さまの光にあたることが大切です。
それにはこんな心と体のメカニズムがあるからです。
〇気分とセロトニンの関係
日光を浴びると、私たちの脳内では「セロトニン」という神経伝達物質が分泌されます。神経伝達物質とは、神経と神経の間をつないで情報を流していく物質で、セロトニンという物質は、私たちの心を安定させる作用があると言われています。ストレスに強い神経伝達物質とも言われます。
ですので、セロトニンが減少すると、気分がふさぎ込んだり、イライラしやすくなったり
することも分かっています。
日光を浴びる時間が減ると、その分セロトニンも作られにくくなります。つまり、日本では日照時間が減る秋冬の時期は、セロトニンも作られにくくなり、気分も変わりやすい時期になります。
〇睡眠とメラトニンの関係
メラトニンというホルモンもまた日光と関係しています。そして、メラトニンは睡眠と深くかかわっています。メラトニンの分泌は良い睡眠リズムと睡眠の質に影響します。
セロトニンと同様、日光を浴びることでメラトニンは作られますので、日照時間が減る秋冬の時期は睡眠が上手くいかない人が増える時期でもあります。
冬はちょっと意識して、日光に当たる時間をつくりましょう。
朝起きたらカーテンを開けてしっかり朝日を浴びたり、お昼休みや仕事前などに少しの時間でも良いので散歩してみたり、外に出て日光を浴びる機会をつくるのがお勧めです。
セロトニンもメラトニンも日光に浴びることで分泌されますので、日光に当たることは、心の安定に良い行動だといえるでしょう。
日照時間の長い春夏よりも意識して日の光を浴びて、安定した気持ちで過ごせるといいですね。
乳幼児の顔マネとマスクの関係[2023.8.31]
「マスクをしていると表情が見えなくて子どもの発達に影響するって本当ですか?」
時々こんな質問をしてくる養育者の方がいらっしゃいます。
実際、口元が見えないことと子どもの発達には関係があると言われています。一般的にマスクは目から下を覆い隠すので、表情を理解する機会が減ってしまい、表情の理解が育ちにくいことが心配されています。
ただ、口元が見えないことへの影響は表情だけではありません。例えば、食べたり、発音したりすることにも関係しています。子どもはモデリングということを行って、様々な活動を覚えていきます。
「モデリング」とは、対象物を見本(モデル)に、そのものの動作や行動を見て同じような動作や行動をすることです。乳幼児は相手の目だけでなく、口元や顔の全体を真似て咀嚼や発音を覚えていきます。例えば、養育者が乳幼児に「ウマウマ(美味しいね)」と口をモグモグさせて見せることで、乳幼児もモグモグしたり、モグモグしながら「ウマウマ」と言ったり、ニコニコとした表情をしたりするのです。この顔に表現された様々な情報が、人間に必要な行動や動作、情緒にはたらきかけることになります。
「でも、うちの子ずっとコロナ禍で、保育園で過ごす時間が長かったから、表情や動作が上手く覚えられているか心配です」
こう心配される方もいるでしょう。
確かに、一番学んで成長しやすい時期があることは確かです。ただ、家族はマスクを外して接していたでしょうし、今からもそれは育っていきます。
新型コロナウィルスが5類に移行され、必要な場面を除いてマスクの着用の判断は個人の判断に委ねられました。可能な範囲で、表情の見える生活をし、積極的に表情や動きがよく見える様に声もかけながら子どもには関わって頂きたいと思います。
「3.11伝承ロードふくしま」のご紹介[2023.7.3]
サイトを開くと、青い背景をバックに福島県の地図が描かれ、
「3.11伝承ロードふくしま」の文字が載っています。
「2011年3月11日14時46分。
福島県では未曾有の大地震·大津波、
そして原発事故に見舞われました。
あの日の経験·教訓を次の世代につなげるべく、
県内に震災の伝承施設13館ができました。
未だかつてない複合災害を経験した私たちだから伝えられること、
復興までの歩み、そして今日の姿 -。
甚大な自然災害が増えている今、
あの日から今日までの経験をより多くの人に伝え、共有していきます。」
と書かれています。
大地震·大津波·原発事故という複合災害を経験した福島県だから伝えられること。
これからの未来に向けた思いが、この青い背景と福島県の地図に表れている様に感じます。
ふるさとの土地を思う気持ち、ふるさとの人を思う気持ち、それは未来の土地や人を思う気持ちでもあり、
何よりも自分自身を大事に思う気持ちにつながる様に思います。
新しく出来た伝承施設の中には、それまでの歴史を見、体験することが出来ます。
ご自身やご自身の歴史を大切に思う時間になればと思い、このサイトをご紹介いたします。
こちら↓をクリックしてもリンクします。
https://www.densho-road-fukushima.com/
サイトの画像もリンクしますので、クリックしてご覧下さい。
サイトでは、東日本大震災·原子力災害伝承館や、アクアマリンふくしま(いわき市)、コミュタン福島(三春町)など、いわき市、白河市、相馬市、三春町、楢葉町、富岡町、浪江町にある施設が紹介されています。
復興までの歩み、そして今日の姿について、
あの日から今日までの経験をより多くの人に伝え、共有されています。
各施設でのイベント情報も掲載されていますので、ぜひご覧ください。
2022年までのコラムはこちらのページに掲載しています。
▼2022年までのコラム