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東京公認心理師協会からご挨拶

2011年3月11日に発災した東日本大震災。私たちの胸には、それぞれの形で「あの時」のことが残っています。残念ながら、「あの時」以降も災害は続き、2024年元日に発災した能登半島地震では、津波による被害が報告されました。折に触れ、3.11の「あの時」にぐっと気持ちが引き戻される、そんな感覚を覚える方がまだまだたくさんいらっしゃいます。私たち東京公認心理師協会は、被災からの回復を引き続き目指しつつ、同時に風化させずに未来につなぐ――そんなことを考えながら、「福島県外避難者の心のケア事業」に取り組んでいます。
 
心のケア事業の目的は、「東京都内に避難する福島県民の心の健康に関する支援と普及啓発活動を行うこと」、そして「東京都内での避難生活を安定した状態で送ることができるようにすること」です。また、「避難先における様々なストレスや不安、震災等の影響による精神疾患への相談対応及び心の健康問題の発生予防などに取り組むことにより、将来的な本県への帰還の一助とする」とされる中、当会では、避難者の方が参加するサロン等への公認心理師、臨床心理士の派遣、ホームページの開設·運用を行っています。
県外避難者の方々の数は年々減っていますが、避難先である東京での生活ぶりや困りごとはむしろ多様になっています。コロナ禍と呼ばれた数年を経て、新たな生活様式を模索する時間は続いています。そのような状況にある県外避難者の皆様に、当会の活動がお力になれば幸いです。


一般社団法人 東京公認心理師協会 会長 西脇 喜恵子

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