活動ピックアップ
県外避難者の心のケア事業「福島県現地視察」報告⑦[2025年3月27日更新]
2024年10月31日
福島県現地視察の前日に、他の場所にも足を運んできました。 そのときの様子も数回にわけて報告いたします。
◆「東日本大震災・原子力災害伝承館」
「東日本大震災・原子力災害伝承館」は、浪江町の見晴らしの良い開けた場所にありました。
天気が良かったため、空の広さと青さが、ひときわ感じられたことが印象に残っています。
白を基調としたスタイリッシュな建物の中には、震災当時の様子をまとめた年表や写真、当時その場所にあったものが大切に保管されていました。
まず初めにプロローグとして、「災害の自分事化」「福島の経験と教訓の未来への継承」とのメッセージを来館者に伝えることを目的とした、大型スクリーンでの映像鑑賞があります。
この映像鑑賞は、震災のこと、事故のこと、復興のこと、これからの未来のことについて考えていくための入り口としての役割を担うことを目指して、設けられているとのこと。
実際に鑑賞すると、映像とともに、福島県出身の俳優である、故 西田敏行さんの、あたたかく包み込むようなナレーションが、来館者に語りかけながら、メッセージを伝えてくれていました。
館内は自由に見学でき、またオプションとして研修プログラムもあり、事前に予約をすることで、「フィールドワーク」や「研修語り部講話」で実際に双葉町や浪江町の被災地を巡ったり、語り部の方に自身の体験談や震災当時の様子、復興についてなど聞いたりすることができるそうです。
当日は中高生の団体も来館していて、とてもにぎわっていました。
詳細については、ぜひ公式ホームページもご覧ください。
→東日本大震災・原子力災害伝承館の情報はこちらから(公式ホームページ)
県外避難者の心のケア事業「福島県現地視察」報告⑥[2025年3月13日更新]
2024年10月31日
福島県現地視察の前日に、他の場所にも足を運んできました。 そのときの様子も数回にわけて報告いたします。
◆福島県復興記念公園 ~追悼と鎮魂の丘~
浪江町立請戸小学校近く、双葉町とまたがる一帯に、復興祈念公園の建設が予定されています。2024年4月、その中心となる「追悼と鎮魂の丘」の建築が始まりました。この丘は、地面からの高さが約10メートルで、直径200メートル。全方位を望むことができ、震災後に整備された防潮堤や海岸防災林、福島第一原発の排気筒も見えるようになるそうです。
訪れた時には、工事車両が行き交い、建設作業の真っ最中でした。完成は2026年の春を予定しているそうです。今は、この見晴台が設置されているだけですが、この追悼と鎮魂の丘が、未来に向かって復興の思いを強くする場になることを期待し、完成したらまた訪れてみたいと思います。
県外避難者の心のケア事業「福島県現地視察」報告⑤[2025年3月6日更新]
2024年11月1日
◆双葉町周辺の様子 ─フタバスーパーゼロミル─
双葉町は、2022年8月30日に特定復興再生拠点区域の避難指示が解除され、住民の帰還と居住が始まりました。
今回の視察では、2023年4月に双葉町の新たな産業集積エリアにグランドオープンした浅野撚糸株式会社「フタバスーパーゼロミル」を見学しました。
この施設は、大規模撚糸工場(糸を作る工場)で、施設名の「フタバスーパーゼロミル」は世界初の最先端素材である特許技術撚糸の「SUPER ZERO®」という糸の名前からつけたそうです。
工場にとどまらず、この「SUPER ZERO®」で織られた吸水性・速乾性抜群の高機能タオルを販売するショップや、福島県の特産物などを使用したカフェ、観光交流施設を見ることができました。また、全面窓ガラス張りで、明るい日差しが入る居心地のよい雰囲気のカフェでゆったりと休憩することもできました。
双葉駅もリニューアルされ、駅前に今月地域活動拠点「FUTAHOME」がオープンするなど開発が活発化しています。居住地エリアでは、今も手つかずの家屋を目にしました。工場周辺も人家はまばらな現実もあります。しかし、このような新しい施設を見学して、これからの双葉町に、多くの人が行き来する未来へとつながる息吹を感じることができました。
県外避難者の心のケア事業「福島県現地視察」報告④[2025年2月7日更新]
2024年11月1日
◆グリーンパーク都路「ホップガーデンブルワリー」
グリーンパーク都路「ホップガーデンブルワリー」も見学させていただきました。
田村市にある現在の「グリーンパーク都路」は、もともとは田村市の公共施設でしたが、原発事故の影響で一時避難地区となったことで、ほぼ休眠状態となってしまっていました。
その「グリーンパーク都路」の一部を改修し、原料となるホップ栽培から手がけるクラフトビール醸造所「ホップガーデンブルワリー」が2020年8月に開設となったことで、新たな始まりとなったのだそうです。現在はブルワリーの運営を株式会社ホップジャパンが担っています。
田村市が管理するオートキャンプ場も併設されている、阿武隈高原の中央に位置する広大な施設になっています。
ブルワリーとしてのコンセプトは、「緑とホップの風が感じられるブルワリー」。
国内ブルワリーでは、ビールの原料である麦やホップや酵母は、海外産を使用するのが一般的であるところ、原料栽培から手がけ、1次産業から6次産業化に繋げていくサイクルを一つの地域コミュニティで展開しています。
当地は原発20キロ圏内で、3年間人が戻らなかった土地で、避難解除されてもなかなか活気が戻りませんでした。「人」×「もの」×「こと」を繋いで、都路の地域の再生に一役買っています。
迎えてくださった担当の方から、現在のさまざまな取り組みについて熱心に説明していただき、「あぶくまホップ」を通して、“福島を盛り上げよう”という想い・熱意が伝わってくるように感じました。
県外避難者の心のケア事業「福島県現地視察」報告③[2025年1月30日更新]
2024年11月1日
◆NPO法人Jinの「トルコギキョウ」
NPO法人Jinさんがハウス栽培している「トルコギキョウ」を見学しました。浜通りでは、温暖で日照の多い気候を活かしたトルコギキョウの栽培が広がっています。NPO法人Jinでは、復興に向けて、2014年から花き栽培の取り組みを始められたそうです。
トルコギキョウを中心に栽培されていて、ビニールハウスの中には、白やオレンジ色のトルコギキョウが並んでいて、丁寧に、大切に栽培されている様子が伝わってきました。
トルコギキョウの特徴は、「茎がとても長いところ」とのこと。
茎が長いということは、色々なものに活用しやすいという強みにつながります。
NPO法人Jinさんが栽培したトルコギキョウは、市場でも高く評価されていて2021年に開催された、東京オリンピックのビクトリーブーケにも使われたそうです!
トルコギキョウの花言葉は「希望」。復興の希望の灯りをともしています。
NPO法人Jinさんの花き栽培の取り組みについては、こちらから↓
→ふくしまの園芸人‐トルコギキョウ(HP運営元・福島県農林水産部園芸課)
2024ふれあいフェスティバル[2024年12月26日更新]
2024年11月16日(土)
「ふれあいフェスティバル」が飯田橋セントラルプラザ(室内)にて開催されました。錦笑亭満堂さんの落語や楽曲演奏、貯筋体操など、今年も楽しみながら参加できるようなプログラムになっていました。メインスペースでは、オンラインで福島県ともつながりながら、お弁当を食べて自由に歓談。ステージでの楽曲演奏では参加者の方のリクエストに応えた生演奏もあり、皆さんで一緒に手拍子をしながら盛り上がり、一体感も生まれていました。会場内には展示や大堀相馬焼、手芸品などの販売ブースもあり、別会場では個別相談も利用できるようになっていました。お互いに声をかけあいながら近況を話したり、記念撮影をしたり、「ふれあいフェスティバル」が“つながれる場”となっていることが伝わってくる時間でした。
県外避難者の心のケア事業「福島県現地視察」報告②[2024年12月26日更新]
2024年11月1日
◆田村市都路町 「よりあい処 華」
田村市都路町にある「よりあい処 華」にて昼食をとりました。
築100年以上の古民家を再生して開放した「よりあい処 華」は、地域の皆さんが気軽に集まり、ほっとできる空間となることを願って立ち上げられたコミュニティ交流スペースです。
手芸教室としての開放を考えたときに、「集まってもらうのなら、ご飯もあった方がいいね」ということになり、ランチの提供も始められたそうです。
昼食をとりながら、運営するご夫婦にお話を伺いました。発災当時の都路の様子や取り組み、どのような気持ちで「よりあい処 華」を立ち上げたのかなどをお聞きする中で、「都路のためにできることをしたい」と思い、心を尽くして活動されてきたことが伝わってきました。
↓「よりあい処 華」に関する情報はこちらから↓
公益社団法人 福島相双復興推進機構(福島相双復興官民合同チーム)公式ホームページ
都路町のほっとスペース! 『よりあい処 華』へ来てみませんか。
特定非営利活動法人あぶくま地域づくり推進機構
「ふくしま避難者交流会」報告[2024年12月13日更新]
2024年10月26日(土)
東京国際フォーラムで行われた「ふくしま避難者交流会」に参加しました。
ふくしま避難者交流会は、第1部・第2部・第3部にわかれて開催されました。
第1部では、「私たちは今ここに」というテーマで、町ごとにイベントの開催なども含めた現在の情報や様子が伝えられました。2023年に開校した大熊町立 「学び舎 ゆめの森」と中継をつなぎ、もともと住んでいた方と新しく転居された大熊町民の方からコメントがあり、実際の生活の様子がよく伝わってきました。福島で活躍する人からのビデオレターなどから出題された福島クイズでは、みんなが熱心に映像を観たため、全問正解グループが続出する展開となり、大いに盛り上がりました。
第2部では、フラダンスショー&フラダンス体験が行われました。素敵な踊りを観たあと、みんなで立ち上がって一緒にダンスを踊りました。フランダンスの曲にあわせてとても気持ちよく踊っていました。
第3部では、「ハワイアンクラフト」コーナーでは、サンドアートやチェキで撮影した写真が入るフォトフレームを思い思いにデコレーションしていました。こまかい色合いやバランスを考えながら集中して制作に没頭されていました。
それぞれ避難者の方が熱心に耳を傾けたり、積極的に参加したりする姿が印象深い交流会で、終始、和やかに時間が経過しました。
県外避難者の心のケア事業「福島県現地視察」報告①[2024年12月13日更新]
2024年11月1日
福島県企画で、県内の被災地視察に行って参りました。
今後数回にわけて、視察の活動報告をいたします。
◆震災遺構「浪江町立請戸小学校」の見学
2021年より震災遺構として一般公開された「請戸小学校」を訪れました。
請戸小学校は、東日本大震災において津波による大きな被害を受けましたが、「全員が無事避難することができた学校」としても知られています。地震発生時、学校内にいた小学校2年生から6年生までの生徒82名全員が、津波警報を受け大平山に避難し難を逃れました。
小学校からみえる大平山は、実際にはかなり遠くに感じられました。よくあそこまで歩けたなと感心し、みんなで一生懸命に避難した姿が目に浮かんできました。また、保護者の方が迎えにきても「全員避難」を優先したところに、日頃からのどのように訓練を行っていたかという姿勢と、訓練の重要性というものが伝わってきました。
2023年までの活動ピックアップはこちらのページに掲載しています。
▼2023年までの活動ピックアップ